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2007年9月

2007年9月30日 (日)

父、倒れる

みりん11歳 その2

夏の暑いある日。。。2階の自分の部屋でラジオを聞きながら、マンガを読んでいるみりん

外からなんか声が聞こえたような気がした。。。

「あっ・・・ラジオの音大きかったかなぁ。。。」

ラジオの音量大きくて怒られたのかと思い、ラジオの音を小さくした

時間が少し経ち、1階の居間に行くと、一緒に住んでいる祖母が

「アイス食べるか?あぁ。。。お父さんにも持っていってくれないか?」

「うん。。。」

そう言われ、アイス片手に、外で仕事をしている父の元へ・・・

「お父さん何処かな?」

そう探していると、トラクターの下に横たわっている父を発見

「お父さん、どうしたの?!」

「母さん、呼んで来てくれ・・・」

何が起こったかわからないまま、夢中で母を探しに走る

あちこちの田んぼで作業しているので、探すのが小学生のみりんにとっては困難だった

すぐ近くの自宅にいる祖父母に知らせることなんて、頭にもなかった。。。

やっと見つけた母に、泣きながら。。。

「お母さん、お母さん!!」

「何?どうしたのさ・・・」

「お父さんが。。。お父さんがトラクターの下で動けなくなって、お母さん呼べって・・・」

急いで父の元へ母と走る。。。

家の中にいた祖父母にも知らせてきて、動けなくなった父をどうするか悩み、

1本の硬く長い板を身体の下に敷き、家族全員で家の中に運んだ。。。

このままでどうしようもなく、救急車を呼ぶことにした

まもなく救急車が到着、近所の人も集まる中、みりんは祖父の車に乗って病院へ・・・

「どうしよう。。。お父さんがこのまま動けなくなったら。。。」

「大丈夫だ。。。お父さんは大丈夫だよきっと・・・」 泣きじゃくるみりんを励ましてくる祖父

看護婦さんに案内された個室にみりんの父がいた。。。

どうやら、腰が痛くて動けなくなったらしい。。。

病名は「腰椎椎間板ヘルニア」

痛みは薬で少し治まったが、歩ける状態になく、入院となった。。。

ベッドに横たわって、苦痛な表情をしている父の姿を見て、

これから、父のいない家はどうなってしまうのだろう。。。

そんな不安を胸に抱きながら、家に帰るみりんであった・・・

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2007年9月 9日 (日)

いじめ

みりん11才

高学年になると、急に増える数人のグループ行動

この友達とは合わない、この友達と一緒にいれば大丈夫

こんな小さな社会で、色々と駆け引きを考える

みんなで一緒に。。。なんてうわべだけ・・・そんな大人みたいな事が始まる

昔も今もいじめは無くならない。

育った環境だったり、容姿だったり、理由はさまざま・・・

みりんのいじめは突然始まった。。。

今まで仲良くしていた友達が急に無視するようになった。。。

みりんが好きだった人からの手紙が、下駄箱に入っていた

そんなことはありえない・・・好きだった男の子は転校したから・・・

手紙の文字を見て初めて、いじめの大将が分かった

登下校一緒のスクールバスに乗る、一番の友達だと思っていたキミ代だった

「なぜ?どうして?私があなたに何をしたの?」

そんな友達の裏切りにとてもショックを受けた。。。

いつも同じ停留場で降りる、下級生にも何か言ったようだった

「キミ代ちゃんがね、ひどいんだよ~みりんちゃんと話するなって言うの!」

とその女の子が教えてくれた・・・

学校に行っても、みんなに無視され、3人ほど喋ってくれる友達がいた事が唯一の救い

親には話せず、学校に行きたくない、辛い日々

そんな状態が3ヶ月位経ったある日

いじめの大将だったキミ代の親が、人身事故をおこし、刑務所に入ることになった

瞬く間にその噂は広がった。。。

その瞬間からいじめが消えた。。。

「やっぱり、あの子だったんだ・・・ふん!いい気味」みりんは思った

キミ代に話しかける子がいなくなり孤立し、みりんとキミ代の立場が逆転した

スクールバスに乗るときもいつもみんなと遊んでいたのに、一人でぽつんと玄関に座ってるキミ代

そんなキミ代を見ていたみりんは、なんだか可愛そうに思えてきた・・・

「やっぱり、話しかけてあげよう!キミ代が悪いことしたわけじゃないんだもん」

いじめのことなどすっかり忘れて、みりんは話しかけた

「一緒にバス座ろうよ!」

「うん。。。」

キミ代に少し笑顔が戻ってきたようだった。。。

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習い事

みりん10才

音楽が好きで、よく聞く音楽は歌謡曲

その頃のアイドル、天地真理や山口百恵の大ファンだった。

幼稚園の頃から、家には親戚のお姉ちゃんからもらったオルガンがあった。

ようやく、オルガンを習いたいと言い始め、親と一緒に楽器店に問い合わせると

「もう10さいだからね~習い始めるなら、オルガンやるよりは、

ピアノかエレクトーンの方がいいですよ!」

そんな答えが返ってきた。。。

「えっ?最初からピアノなの?」みりんはそんな風に思っていた・・・

昔はオルガンを習ってから、ピアノやエレクトーンに移行するのが主流だと考えていたが、

はじめるには遅すぎた年齢だったらしい・・・

みりんはピアノを始めることにした。

始める季節も途中半端だった為、個人で教えている先生を紹介された。。。

お店を経営している、3階にピアノのレッスン場所があった。

いつもお店の中を通っていくと、レッスン場所に行くまでにいつもいい香りが漂っている

その香りが漂うと、大人の感じの香りのような気がした

それがコーヒーの香りだと気づいたのは、何年も先のことだった・・・

初めは簡単だったので、楽しくてしょうがなかった。。。でも段々と練習をサボるようになると

先生に酷く叱られ、曲を1曲も弾かずに『今日はもう帰りなさい』と言われたこともあり、

泣きながら帰ったこともあった

辛い。。。でもやめたくはない。。。

なぜなら、自分から習いたいと言い出したのに、途中半端に辞めたら親になんていわれるのか

と言うことがすごく頭の中にあったからだ。。。

父親が習ってもいないのに、両手で旋律だけ引いていた『ショパンの別れの曲』

「お前この曲引けるようになるのか?」と言われていた

今辞めたら、「やっぱりお前には無理だったな!」と言われたくない一心で8年間習い続けた

でも完全に弾けるまでは上達はしなかった・・・

でも、親から一度も『練習しなさい!』と言う言葉を聞いたことは無かった。。。

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